「朝田善之助賞」創設に当たって
「朝田教育財団」は1981(昭和56)年に設立されて以来、42年にわたり活動を続けてきました。主な事業としては、大学生、大学院生への奨学金貸与事業、部落問題の研修・啓発・研究事業、部落問題に関する資料の収集・整備、公開事業を行い、大きな成果を上げてきました。特に、事業の大きな柱である大学生等に対する奨学事業は、これまで延べ77名に、貸与総額1億5,000万円を超え、修学支援とともに部落の子弟の教育水準を高めるために大きな役割を果たしてきました。また、本年は「朝田善之助記念館」(附属図書室)開館5周年を迎えました。約7万点に上る資料の整備、公開事業が進んでいます。
“柔軟な発想で 新たな挑戦を”
公益財団法人 朝田教育財団「朝田善之助賞」募集要領
1.趣旨
公益財団法人朝田教育財団は、部落の青少年などの教育を振興するとともに、部落問題に関する研修、啓発および研究を行い、もって部落問題の解決に寄与することを目的として1981年に設立されました。
2022年には、朝田教育財団設立40周年、朝田善之助生誕120周年および全国水平社創立100周年の記念すべき年を迎えました。2023年は、「朝田善之助記念館」(附属図書室)開設5周年になります。これを契機に、この度「朝田善之助賞」を設けることとし、本財団の趣旨を理解し、部落問題解決のための研究を意欲的に推進しようとする方に対して助成し、その成果に「賞」を授与することにいたしました。本事業を通してより一層財団の研究活動が充実していくことを願っています。
2.名称
公益財団法人 朝田教育財団「朝田善之助賞」
3.募集対象者
研究者(在野で研究する人も含む)、大学生、大学院生、保育・幼児教育関係者、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、総合支援学校教員など幅広い方々を対象とします。研究活動に取り組んでおられる方だけでなく、教育現場で日々創造的な教育実践に携わっておられる方も対象者としています。個人での研究だけでなく、団体やグループでの研究も対象とします。
4.申請書
申請しようとされる方は、財団ホームページから申請様式をダウンロードし、データまたは郵送で申請してください。
5.申請期間
本事業の実施は2023年度から2027年度までの5年間とします。申請については当該年度の8月1日から11月末日までです。
6.助成対象者および受賞者の決定
助成対象者および「朝田善之助賞」受賞者は当財団理事会で決定します。各年度5件までとします。なお、選考・決定に当たっては、「朝田善之助賞」の趣旨を踏まえ総合的に判断します。
7.対象とする論文等の研究分野
研究分野については、研究テーマ・研究課題・研究成果が部落問題解決に向けた明確な展望とそのための道筋を示しうるものであって、研究テーマは、部落の生活、就労、教育、福祉、まちづくり、歴史など部落問題解決へのアプローチとします。
8.助成対象者の決定
助成対象者は当該年度の1月に決定し、決定後速やかに申請者に通知します。
又、助成対象者には、決定時に研究を行うための助成金として、個人または団体〈グループ〉に5万円を支給します。
9.「朝田善之助賞」
助成対象者は翌年度の11月末までに研究成果をまとめ研究報告書を提出していただきます。提出いただいた研究報告書をもとに「朝田善之助賞」を翌年度の3月に決定し、決定後速やかに各対象者に通知します。決定対象者には「朝田善之助賞」を授与し、賞金として個人には1件につき10万円、団体(グループ)には1件につき30万円を支給します。特に優れた研究内容と認められる場合は最大50万円まで支給します。
10.研究報告会
「朝田善之助賞」受賞者は、翌々年度の7月開催予定の研究報告会で研究概要を報告していただきます。
なお、提出していただいたそれぞれの研究報告書を財団で研究報告集としてまとめ刊行します。
- 申請書ダウンロードはこちら
- 公益財団法人 朝田教育財団 「朝田善之助賞」助成金交付申請書
- Wordバージョン(36KB) / PDFバージョン(256KB)