新たなステップのために
どんどん寒くなっていく中、私の生活にいくつかの大きな転機が訪れた。振り返ると、非常に充実した日々を過ごしている一方で、これからの挑戦に向けて改めて気を引き締めなければならないと思う毎日だ。
まず、11月の中旬に12年間続けてきた野球部を引退した。これまでの人生の中で、野球というスポーツは私にとって非常に重要な存在だった。週4日間早朝から練習し、共に汗を流した仲間たちとの時間はかけがえのないものだった。引退の日は、何とも言えない感慨深さがあった。勝利の喜び以上に、一つの大きな目標を終えた達成感と、これからは別の道で努力していく覚悟が胸に湧き上がったのを覚えている。また、ここまで12年間も一 つのスポーツをやり続けられたことを誇りに思う。
引退直後の11月下旬には、学園祭に全力を注いだ。私は企画責任者を務め、準備段階から当日の運営まで多忙を極めました。企画を成功させるために、他の部員と協力して準備を進めた。特に学園祭期間の4日間は、1日ごとに買い出しや、私の家で新しい看板作成など、大忙しだった。私の他に、副企画責任者を務める後輩が2名いたのだが、毎日それに付き合ってくれた。その2人は学園祭期間は家が遠いからと、私の家で寝泊まりしていた。3人で作業をして、いつの間にか寝ている。そんなしんどい4日間だった。後輩2人には感謝してもし切れないほどだ。
当日は多くの来場者が楽しんでくれた様子、当初の想定の1.5倍以上の売り上げを記録し、達成感で胸がいっぱいになった。自分の提案した企画が形になり、誰かに喜んでもらえるという経験は大変貴重で、これからの人生においても役立つ経験だと感じている。
一方、学園祭が終わった後は、来年11月に予定されている法科大学院の試験に向けて、いよいよ本格的な学習を開始した。この試験は、私が長年目指してきた弁護士の道への第一歩となるものであり、非常に重要な試験だ。これまでの生活とは違い、野球部での活動や学園祭の準備がなくなった分、学業に集中できる時間が増えたのはありがたいことだ。しかし、試験の範囲は膨大で、覚えるべきことや難解な判例・学説が多岐にわたるため、計画的に学習を進める必要がある。
そんな試験勉強の中で特に励みになっているのが、友人たちと取り組んでいる自主ゼミの存在だ。同じ目標を持つ仲間と定期的に集まり、試験や問題集の解答を共有したり、議論を交わしたりしている。一人での勉強では理解が追いつかない部分やモチベーションが下がりそうな場面でも、仲間の存在が大きな支えとなっている。
また、その友人の中には、特に優秀で早期卒業を果たし、すでに法科大学院への進学が決まっている人もいる。彼の努力や結果を見るたびに刺激を受け、自分も負けていられないという気持ちが強くなるばかりだ。彼からはこれから必要な学びや心構えについてもアドバイスをもらうことがあり、これも大きな助けとなっている。
これからの1年は、法科大学院試験に向けての勉強が中心になることは間違いない。しかし、それだけではなく、法律家としての将来に向けてさらに視野を広げ、さまざまな経験を積んでいきたいと考えている。例えば、法律関連のインターンシップに参加したり、実務に近い知識を学ぶ機会を積極的に探したりする予定だ。また、現在の自主ゼミをさらに充実させ、仲間とともに高め合いながら学びを深めていきたいと思う。
振り返ると、ここ2、3ヵ月は私にとって非常に忙しかったものの、充実した月だった。大学生活で最も忙しかったといっても過言ではないと思う。野球の引退、学園祭、そして試験勉強の開始と、それぞれの出来事が私に新たな目標や挑戦を与えてくれた。これからも自分の成長を信じて努力を続け、まずは夢への第一ステップとして、来年の試験で良い結果を出せるよう頑張ろうと思う。
大学 法学部 3回生 Y.K.さん