奨学生の近況1|2025年度 前期

基本情報技術者試験を目指して

 

私は大学卒業後、自身の進路について再考した結果、IT分野でのスキルを身につける必要性を感じ、現在は公共職業訓練に通いながら、プログラミングや情報技術の基礎から応用までを学習している。大学では教育学やジェンダーについて学んでいたが、卒業後に出会ったプログラミングの世界に強く惹かれ、「自らの手で何かを生み出す」体験に魅力を感じたことが転機となった。

 

現在の訓練ではPython(パイソン・プログラム言語)を中心としたカリキュラムが組まれており、実践的な内容として、アプリケーションや簡単なゲームを作成する演習も含まれている。中でも私は、**Pygameというゲーム制作用のライブラリ(プログラミング部品のようなもの)**を活用し、RPG風の戦闘ゲームの制作に取り組んでいる。複数のキャラクターを制御し、それぞれに異なる攻撃方法や魔法、エフェクトを実装するなど、実装力と論理的思考力の向上を実感している。

 

また、現在は「Python3エンジニア認定基礎試験」の合格を目指して勉強を進めており、学んだ内容を定着させるために、日々の授業と並行して模擬問題や実践課題にも取り組んでいる。将来的には、ITエンジニアの登竜門といわれる基本情報技術者試験の受験も視野に入れており、段階的にステップアップしていく計画である。

 

生活面においては、体調管理を意識しながら日々の学習に取り組み、規則正しい生活を送っている。また、集中力を維持するために適度な運動や読書も取り入れ、精神的なバランスにも配慮している。今後も訓練で得た知識と経験を活かしながら、実務に対応できる技術者を目指して、努力を続けていきたいと考えている。

 

大学 文学部 総合人文学科 卒業 O.K.さん