奨学生の近況4|2017年度 後期

『機械設計できる楽しみと達成感』

 

奨学生になってから1年弱が経ち、学校にも大学生という生活にももう慣れてきました。

学業面に関しては、授業に実習や実験が加わり自分の将来やりたいことに近づいてきていると実感しています。

 

2回生になり、新しく履修した講義の中で私が印象深い講義は、製図の講義です。

製図の授業自体は1回生の時にもあったのですが、そのときは手書きで図面を描いていました。

しかし、2回生になるとそれがパソコンでやるようになり、さらに3次元で製図をするようになりました。

3次元で製図ができるようになると大体の機械が自分で設計できるようになりました。

自分で設計ができるようになる楽しみと達成感で、空き時間に自分でいろいろな機械を製図するという時間も少なくありません。

また、2回生の後期になると毎週、実験をしてレポ一卜を書くという講義があるのでそれも楽しみにしています。

 

また、サークルでは1回生から入部していたダンスサークルを継続しています。

私は、ジャンルリ一ダーというジャンルをまとめる役に務めています。

先日、やっと後輩も入ってきてさらにサ一クルの活動が活発になってきているので自分の全力を出せるように努めたいと思います。

私が大学に行こうと思ったきっかけは、幼い頃から自動車に強い関心があったからです。

中学生の時からのその夢は今でも変わらず、ずっと自動車や機械に興味があります。

将来は、自動車に関連した仕事に就きたいと考えており、いまの努力が実るなら大学院に進み研究に励み、企業でエンジンの開発に携わりたいと思っています。

理工学部に入ったからには、将来に役立つ機械やシステムを生産・開発したいと思います。

 

そして、理工学部に所属しているからこそ差別や人権にあまり関心がない人たちが多いので、関心を持ってもらう必要性が高いと考えています。

理工学部に限らず、理系に所属している人は文系に所属している人より社会問題にあまり関心がありません。

そこで、私が私の周りにいる人の架け橋になることで、その人たちがさらに新たな架け橋となり、多くの架け橋が広がっていきます。

このサイクルがうまく機能すれば、二次関数的に関心の輪が広がり、とてもいい機会になります。

 

そして、この意見などの交換のために企画される「奨学生の集い」では、実際に差別の現状や過去を知る方々から貴重な意見や見解を聞くことができました。

前回、参加させて頂いたときには差別に関しての勉強会も同時に開いていただき、とても有意義な時間になりました。

また、そのときに他の奨学生の方の意見も、実際に聞くことができて多角的な視野を得て、刺激をとても受けました。

このような「奨学生の集い」をはじめとした、差別・人権にかかわる機会をたくさん体験できるのは、財団の事業に協力される支援者の方がいらっしゃるおかげだと思っています。

大学生をはじめとする多くの若者に差別や人権の機会を持ってもらうためにもこれからもご支援していただけると幸いです。

私たち奨学生が多くの若者に様々な情報を広げていけるようにたくさん努力をしていきたいと思っています。

 

大学 理工学部 機械システム工学 2年生 A.R.さん