奨学生の近況2|2019年度 後期

『理解できない他人の行動』

 

人間関係、自分以外の人間は予測不能であるということを、私は大学生活最後の学園祭を通して改めて知らされることとなった。

私が所属するダンスサークルはこれまでスピーカを所持している学部から機材を借りることでライブを行ってきたが、学部が消滅したことで機材も処分されライブ時に借りることができなくなった。

新年度を迎えサークルは部費から機材を購入し4月のライブを乗り切ることができた。

 

しかし、6月のライブ準備中に機材が無いことに気付く。理由は機材を預かっていた2回生のサポーターが、保管していた大学のロッカーに鍵をしておらず盗まれた可能性があるということだった。

また、このサポーターは一ヶ月以上前に自身の管理するロッカーから機材が消えていることを知っていたが「サークルの誰かが持って行ったのだろう」と考え、連絡などをしていなかった。

このライブは機材を所持している他の団体の協力もあり無事終えることができた。

 

既に無くなったことをとがめて人を責めたところで解決はしないので、私たちサポーターは失われた機材分の部費を得るため学園祭の模擬店を出店することにした。

夏季休暇中、私と所属している友人とで模擬店について思案し夏季休暇明け最初のミーティングにて模擬店案を共有し、その場では賛同を得ることができた。

模擬店申請書などを提出し準備を進めていた10月初旬、機材を紛失した本人がTwitterにて「資金集めたいなら部員から徴収したらよくない?どうせこんなこと言ったら空リプ(内容が空のリプライ・返信)するんだろうな、、、。」(原文)と煽りとも取れるようなツイートをした。

 

本来であれば紛失した本人から徴収するのが道理であり、他の部員から徴収するのは道理では無い。

それを不問にし、唯一外部からお金を得ることがきる学園祭で機材代を稼ごうという話で一度本人も納得している。

申請書などを提出し辞めると祭実行や他団体に迷惑をかけてしまうタイミングで根底を覆すような不満に驚いた。

言うにしても最初のミーティングで言うべきである、その後、そのサポーターは「責任を取って退部する」と言ったものの機材代を補填せずサークルを退部した。

 

責任を果たしていない為、機材代を徴収するか話し合いを行った時、同じ四回生から「まだ二回生だし可哀想」や「譲歩してあげて欲しい」など言われたが、不問にし模擬店を行うことが譲歩であり、それに対して文句を言われた私たちの方が可哀想だと思う。

一年目二年目で分からないなどと庇われる団体はおかしいと考える。

悲しんでるか、困惑してるか、悩んでるかどうかで対応を変えるのおかしい。

その上、同情はダンスメンバーに向けて鬱憤や怒りは私たちにぶつける。

これは本当におかしいことだと思う。

どれだけサークルの為に働いても顔を見て態度を変えるという人間関係や行動は理解に苦しむ。全くもって予測できない。

 

大学 人文学部 4年生 Z.Y.さん