『小学校教員を目指して』
私は、大学社会学部・現代社会学科に入学して1年、朝田教育財団の奨学生になって1年が経つ。
大学生活1年間を振り返って、昨年度は授業やテストを受けたりすること以外は、大学生らしい生活を送ることができなかった。
だから、今年度は自分のやりたいことや、やらなくてはいけないものを見つけていき、積極的に取り組んでいきたいと思っている。
その中で、2回生になって取り組み始めたことが二つある。
一つ目は、通信教育である。
私は将来、小学校の教師になりたい。
しかし、私が現在通っている大学社会学部では、小学校の教員免許が取れないため、通学課程との併用で通信課程にも入学し、2回生から本格的に教員免許を取得するための学習がスタートした。
通学課程との併用になるので、非常に大変になると思うが、小学校の教員になるという夢を持ち、それに向かって一歩一歩努力していきたい。
二つ目は、学生ボランテイアである。
私は5月21日から京都市内の小学校で学生ボランテイアに参加させていただいている。
その内容は、担任の先生の手伝いや、勉強でつまずいている生徒のサポート、休み時間や放課後の生徒との交流などである。
私はこれまでに2回、小学校に学生ボランテイアに行ったが、たいへん良い経験ができている。
まず1回目では、2年生のクラスを担当した。2年生は、全体的に落ち着きがなく、授業が始まっても静かにできない場面が何度かあった。
しかし初めて来た私に対しても非常に人懐っこく、すぐに打ちとけられる雰囲気を持っていた。
低学年の生徒に授業に集中させる方法などをすごく考えさせられたし、落ち着きがないクラスや生徒をまとめる担任の先生の対応などは非常に勉強になった。
2回目では、5年生のクラスと特別支援学級を担当した。
5年生は、やはり2年生に比べて落ち着きがあり授業と休みのメリハリがしっかりしていた。
担任の先生は、生徒にある程度の自主性を持たせている所は良い勉強なった。
特別支援学級では、担任の先生が生徒に目標を決めさせて問題を解かし、生徒の良い点を見つけては褒めて、学習することを楽しませるようにしていた所が印象的だった。
このように、学生ボランテイアで実際に教育現場を見たり体験したりすることで、学年の特質や教師の対応の仕方など、たくさんのことが学べて非常に良い経験になっている。
小学校には、私のほかにも多くの学生ボランテイアの大学生がおり、非常に刺激にもなる。
これからも学生ボランテイアを通して様々な経験をして、いろんなことを学び、教育実習や教師になったときに活かしていきたい。
そして最後に、奨学生として残り3年間をどのように過ごすのかを記していきたい。
昨年1年間を過ごして、「鳥取ループ」をはじめ部落差別がインターネットなどを使った新たな被害が出ていることを知ったし、その事を知って非常に残念であった。
その差別に対してこれからも運動を続けていかないといけないし、私たちは逃げずに向き合っていかないといけない。
私は「教育そこが一番の運動」という言葉を信じて、これからも一生学び続け、なにがなんでも教師になりたいと思っている。
大学 社会学部 現代社会学部 2年生 N.K.さん