『人との縁』
大学4年生になって、ようやく人の縁の面白さを知ることができました。
大学3年生から4年生に上がるまでの春休みに私は、先輩を笑顔で送り出したいと思い、卒業祝賀会の有志スタッフとして活動していました。
卒業祝賀会は、卒業式の後、卒業生を笑顔で最高の思い出を作って送り出すために学内で祝賀会を上げる目的で存在します。
有志スタッフが自らクイズをしたり、出し物などを企画していきます。
私が、卒業祝賀会に参加した理由としては、前年度卒業した先輩にはとても可愛がってもらい、感謝の気持ちがすごくあったので、その先輩たちに恩返しをしたいと思ったからです。
卒業祝賀会の企画をしている間、ずっと卒業する皆さんの笑顔を思い浮かべながら準備していました。
その中で思ったことがあります。
仲良くなった先輩の中には、本当に卒業間際で仲良くなった人もいました。
もっと早く仲良くなりたかった、出会っていたかったと何度も思いました。
しかし、その人と出会えたこと自体に感謝しないといけないと感じました。
自分とその人が出会ったことには必ず意味があり、出会った時期も最適な時期に出会ったのではないかと思いました。
早く出会ったからといって、必ず仲良くなるわけではないし、出会うタイミングその時の自分の気持ちなど様々な要因が関係して、良好な関係が築けるのではないかと考えるようになりました。
卒業間際で仲良くなった先輩とは不思議なことにとても仲良くなりました。
卒業した今のほうがとても親しいです。
相手の仕事のシフトがでると、すぐに私に教えてくれ、「会おう、遊ぼう」と誘ってくれる仲にまでなりました。
一方で、よく大学時代は遊んでいたけれど、卒業してからは疎遠になった人もいます。
そのように本当に人の縁はわからないと思いました。
大学4年生になったら人との出会いは全然ないだろう、と考えていました。
しかし、大学4年生になってからもものすごく人と出会うことができました。
学内の全くサークルも違う後輩や、中国からの留学生と出会うことができました。
その人たちとは、1度きりの出会いではなく、何度も遊ぶ仲にまで発展していきま
した。
自分が人との縁を大事にすればするほど、素敵な人と出会え、仲良くなれるということを実感しました。
これから社会人になり、また新たな環境でたくさんの人と出会います。
その時に今の気持ちを忘れずに、人との縁を大切にしていこうと強く思いました。
大学 臨床心理学部 教育福祉心理学科 4年生 S.A.さん