奨学生の近況3|2016年度 前期

『人と関わり、人を知り、知識を身につける』

 

大学の授業で前期に「社会学演習」という授業でいじめについての知識を得て、後期に子供のいじめ問題についての知識を深め、研究していきたい。

必修授業の英語(総合)を担当されている哲学科の先生(非常勤講師)に、私の学びたい研究について相談しているうちに、「承認欲求」という問題に興味を持った。

承認欲求はいじめや差別問題などの社会問題に深く関わってくると考えられるので、後期ではその知識を深めていきたい。

大学で私が学びたい研究は教育関係のことである。教育関係というと教職課程をとるのだと勘違いしている人が多い。

私は職業として教育を研究するのではなく、社会学的に研究していきたい。

 

今問題となっている日本の自殺問題では、大人の自殺率より子供の自殺率が高くなってきている。

その理由の多くは学業不振と親子関係だ。子供にとって生きづらい世の中になっている。

もちろん学校は勉強をするところだが、それだけではない。

子供にとってほとんどのコミュニティは学校と家族しかない中で居場所を失ってしまう。

ましてや、それを助けられる大人も少ない。この状況で子供に勉強を教えるための勉強を重ねたところで、世の中はよくはならないだろう。

教育とはなんなのだろうか。

躾とはなんなのだろうか。

もう一度考え直すべきだ。

そういった研究をしてたくさんの人に知ってもらえるような内容にしたい。

 

大学に入り変わったことは、もっと人と関わりたいと思うようになったことだ。

中学校から高校にかけて閉鎖的な性格だった私は、将来できれば人に関わらないような仕事につきたいと思っていた。

大学に入り学科やサークル、アルバイトでいろんな人と関わり、人と関わることは楽しいことだと知った。

それと同時に、自分の無知さや世の中には間違った論理が溢れていることを知った。

私はもっと人と関わり、人を知り、たくさんの知識をつけ、たくさんの問題に関わっていかなければいけないと感じた。

具体的には、人と話すのはもちろんのこと、前期ではあまり本を読むことができなかったため、本をもっと読み人の考えを知ろうと思う。

知るだけではなく自分の誤った考えがあれば改めていきたい。

そして、社会人としてのマナーや礼儀を勉強し、だんだんと自立していきたい。

 

私は卒業後の進路は特に決めていないが、誤った論理に惑わされない人間になり、正しいと思うことを次の世代の子供たちに教えられる大人になりたい。

そのために、自分自身をいろいろな面から高め、社会から孤立した子どもたちと関わっていきたいと考える。

 

大学 文学部 社会学科 1年生 M.M.さん